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そこで、駿君の大好きなトーマスのモノを揃える。
お弁当箱やらコップやら。
お昼寝布団やらズックやら。
駿君ははしゃいでいた。
そこにお父さん(直也さん)の姿がいつもないことには
子どもなりに不思議に思っていたかもしれないけれど、
それでも大好きなお母さんがいる。
それにこれまで会ったこともなかったのに、
いきなり叔母ちゃんがいて、叔父ちゃんがいる。
二人のお姉ちゃん(従姉妹)だっているようになった。
核家族で一人っ子の駿君には
それがとても嬉しいことのようだったのである。
子どもながらに、
自分の周りにはたくさんの人がいてくれて、
わいわいと賑やかな時間が流れる中にいる、
そんな幸せを感じていたのではないだろうか。
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