付き添い体験

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 普段は遊園地などが多いそうだけど、今日は地元の動物園と隣町の地球観測センターに行くことになっていた。 一緒に行けない父兄もいるかも知れないと思い、八時集合八時半出発にした訳だ。 だから気を遣わなくても良いのに、孔明さんに頼んだらしい。 駅まで歩いて、其処から電車で隣の駅まで行く。 駅からは、無料の送迎バスが出ているそうだ。 何故そんなまどろっこしい方法を取るのかと言うと、そうしないとステッカーが貰えないからなのだ。 道が狭くて混雑するからなるべく車で来ないでほしい。 そんな願いが込められているステッカーの配分だったのだ。 帰りは路線バスで動物園で下車して、夕方まで遊ぶはずだった。 それも親子のコミニュケーションには必要らしい。 保護者会でこの案が出た時、全員一致で決まった遠足。 保育園は休日だけど、臨時に庭のみ解放したのだった。  でも問題が発生した。 訪問先と路線バスの停留所がかなり離れていることが判明したのだ。 地球観測センターからバス停までは大人の足でも三十分以上はかかるようなのだ。 でもそこは公の保育園の強み。 帰りのシャトルバスを動物園のバス停に止めてもらうように交渉したのだ。 断られ時のために、敷地内に待機中で空いている路線バスを入れさると同意してもらうことにしたのだ。  九時半から、無料送迎バスは約十五分おきに出発する。 開催は十時から午後四時までだが、最終入場時間は三時半までとなっていた 私達は一番早いバスに間に合うように駅前に並んでいた。 地球観測センターに着いた時のは開始直前だった。 子供達はまず、宇宙飛行士の訓練服を着た。 次は画像展示コーナーでデジタル地球儀なども見て回る予定だった。 其処は土足で良かった。 でもお弁当を食べる休憩室のある棟は厳禁だった。 その他、イベントは盛り沢山。 キッズコーナーではプラバンでキーホルダー作り。 クイズに挑戦。 なんてのもあった。 その後で、風船で動くバルーンローバー作り。 これは三十分前に整理券が配られるから、私達は其処で並ばされていた。 あちこちと行きたがる子供達を並ばせる訳にはいかなかったのだ。 だから、開始時間ギリギリまでは自由行動だった。 十一時、十三時、十五時とあるけど、午後は動物園に行く手前どうしても午前中に体験しておきたかったのだ。 image=492928654.jpg
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