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弱肉強食。.:*:・'°☆
「こぉらあ!おまえらぁぁぁ!何してるぅぅ!」
唐草模様の風呂敷をキュッと首で結び、おかっぱ頭の女の子・裕理子が竹刀片手に振り回し、目をつり上げて駆けてくるかぁ~。
「ちぃぃ!鬼ユリだぁぁ」
裕作を囲んでいた奴等はみんな顔色を変えて、持っていた棒きれを構えたかぁ~。
「たった一人、しかも自分達より年下を寄ってたかって…恥を知れぇ!!」
裕理子は砂煙を上げてやってくると、そのままの勢いで一番手前の少年の棒きれを叩き折る。
「“弱い奴ほど群れたがる”と聞くが、まんまだな」
「なにをぉぉ~!!」
少年達は真っ赤な顔で怒り、裕理子めがけて襲いかかったかぁ~。
だけど…
「たあぁぁぁっ!!」
裕理子は小学6年生の女の子だけど、この辺りの中学生にだって負けないんだかぁ~。
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