弱肉強食。.:*:・'°☆

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「いいなあ、じいちゃん。ばあちゃんと何十年もラブラブでさ」 腕相撲大会で連覇を達成した裕理子のお祝いにと、裕作がとった寿司を並べてパーティーが行われている。 「裕典も出会えるよ…。ユリちゃんのような素敵で可憐な女性に」 「可憐…」 目を見開いて裕理子を見る孫の裕典に、裕作はにっこりと笑う。 「やっぱり裕次郎兄貴が一番じいちゃんと似てるなあ。天然なところも含めてさ」 「違うよ、裕太郎。裕次郎は純粋で優しい子なんだよ。裕作はのんびりしているだけだ」 「そうかな?ユリちゃんがそう言うならそうなのかも」 ニコニコしている裕作に『ほらね…』と裕理子は呆れ顔で笑った。 「僕はずっとユリちゃんがいてくれるから、幸せなんだよ。それはずっとこれからも変わらない」 「ふん、こんな太った婆さんにいつまでも“ちゃん”付けできる能天気さが羨ましいよ」 「だって、ユリちゃんはユリちゃんだから。僕はずぅーっと、ユリちゃんが大好きな気持ち、一生変わらないよ」 ◇完◇
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