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「どうせまた、裕作の玉を見せろなんて、下品なことを言ったんだろ!」
「ユ…ユリちゃん…」
裕作は赤い顔になって顔を手で隠し、恥ずかしそうに後ろを向く。
恥ずかしがっててどうするんだかぁ~…。
呆れているオイラに気づくことなく、裕理子は鼻で笑う。
「それだけご立派な玉なら、みんなに見せて歩け!」
服を引っ張り脱がされそうになり、アホ~な中学生達は『覚えてろよ!』なんて言い泣きながら逃げて帰ったかぁ~。
「ふんっ!弱いくせに、裕作に手を出そうとするからだ!」
ブンッと竹刀を振り肩にのせると、『大丈夫か?』と裕作を見下ろす。
二人は同じ歳だけど、小さな裕作と大きな裕理子じゃ、背の高さが合ってないかぁ~。
「うん、大丈夫だよ。助けてくれてありがとうね」
「ふんっ!アタシはあいつらが大嫌いなんだ。いっつも裕作のこといじめようとする。今度こそ徹底的に懲らしめておくんだった」
悔しそうに裕理子は唇を歪めたんだかぁ~。
だけど…
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