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「ご立派なご子息様達が、日本男児として恥じない男に育っているとお思いなら、どうぞウチの裕理子を煮るなり焼くなり好きになさってください」
「お…お母さん」
裕理子の母親の凄みに、アホ~な親達も驚いた顔で息を飲む。
「あなた達も、自分達が日本男児として胸を張れるか…今一度、考えてみる機会ではないかしら?」
アホ~な中学生達は、アホ~な顔で外へと飛び出したかぁ~。
「ちょっと、お待ちなさいっ!」
親達もアホ~だから、挨拶ひとつせず、逃げるように玄関を飛び出していったかぁ~。
「裕理子っ!」
「へ?」
「裕作ちゃんを守ったことは間違いじゃない。でも、あなたは短気すぎる。表で頭を冷やしてなさい!」
裕理子の腕をとり、裕理子の母親は容赦なく裕理子を外へ出したんだかぁ~。
「私は悪くない!」
唇を噛み締め、目にいっぱい涙を溜めて、結局裕理子は今回も父親が帰るまで外に出されていたかぁ~。
呑気な裕作は、そんなことちっとも知らないんだかぁ~。
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