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やがて年頃になると―――
予想外に裕作が女の子達にモテ始めたんだかぁ~。
「成績も優秀で背は高く眉目秀麗。あの裕作くんがねえ」
裕作を昔から知ってる女子達でさえ色めきたっている。
「ユリちゃん、一緒に帰ろう」
だけど、どんなに沢山の女子に思いを寄せられても、裕作は他人との接触を好まないから、いつも女子達から逃れるように裕理子のもとへ行くんだかぁ~。
「なんなのよ、あの裕理子って女!」
「幼馴染みだからって、ちょっとでしゃばりすぎじゃない?」
当然、敵わない女子達からやっかみの声もでる。
しかし、こんな嫌みに負ける裕理子じゃない。
「………暇ね…」
たった一言で撃沈させるのだから、天晴れとしか言えないかぁ~。
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