弱肉強食。.:*:・'°☆

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「裕作…」 「ユリちゃぁ~ん…僕…僕…」 「もう行ったよ。ほら、もう泣かないの」 ハンカチを渡され、裕作はコクコク頷き涙を拭く。 「まったく…いいところだったのになあ」 「ユ…ユリちゃ…」 「でも、仕方ないか。あの人より裕作を心配しちゃうからさ」 裕理子の笑顔に、裕作は顔を赤らめてまた隠すんだかぁ~。 しっかりするかぁ~。 ここでバシッと男らしく… 「裕作…あんたのことが誰よりも心配だからさ、私のお婿さんにもらってあげる」 「へ?ユリ…ちゃん?」 「ただし、高校は卒業しないと。それに、立派な旦那様になれるっていうならの話」 裕理子…男前過ぎるかぁ~。 「うん…なるよ。だから僕をお婿さんにして」 「いいよ」 照れ臭そうに裕理子は頷く。 「ねえ、ユリちゃん」 「なに?」 「僕、ユリちゃん大好き♪」 「あ……まずはそこからだったな」
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