言えずのI love you.

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弱い犬ほどよく吠えるーー 上背はあったとしても、お前とはデカさも強さも違うんだよ。 「うりゃああああああああぁ!!」 喧嘩馴れもしてないようなヒョロイヤツが体当たりしてきたところで、当たり馴れてるせいで1ミリだってダメージにはならない。 現役は引退していても、ラグビーやってた今までに俺がどんだけタックルされてきたと思ってんの? 「お前バカか?こんなことに意味ないだろ!自分の女ならもっと大事にしろよ!」 揉み合う拍子にフラついたヒョロイのが腕を振り上げる。 「いらないんなら…」 「っるせぇんだよ!クソ野郎ォ!!」 細腕を振り払って手加減してど突いたはずなのに、想像をはるかに越えてヤツの身体は飛んで尻餅をついた。 ぅわあ、軽…。 「あ、悪い。加減したんだけど…大丈夫か?」 近づいて手を差し出す、つもりだったーーー 「いやぁぁぁぁぁぁ!!やめてぇ、やめてください!健ちゃん大丈夫?健ちゃん、健ちゃん…」 その悲鳴に、愕然とした。
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