レクイエム

5/6
前へ
/19ページ
次へ
「礼を言われる筋合いはない。 ───これは私の仕事だ」 桜城かなでは続ける。 「それに礼を言うならこっちもだ。 新種の誕生を防げたんだ」 おそらく彼女は『新種』の正体に気づいていたのであろう。 そして沙樹と沢岸あやなの関係にも───。 教室に戻ると不思議なことに、 沢岸あやなの机はなかった。 いや、彼女だけではない。 桜城かなでの席も───。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加