『No.1/槙原敬之』

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今思えば。 そんな他愛もない口約束じゃなくて、 実家に連れて行くぐらいの気でいても、 良かったのかもしれない。 もう、分かっているんだから。 僕にとっては彼女が、たぶん、 彼女にとっては僕が、 かけがえのない存在になれるはずだと。 本来、僕はそんなに、 結婚願望が強いわけじゃないかった。 まぁ、一般的な人生に倣って、 してみてもいいなと思うぐらいだった。 そんな僕が、彼女にはどうにも、 そういう特別な感情を抱いてしまう。
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