『No.1/槙原敬之』

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この道が好きな理由は、2つある。 1つは、この銀杏並木。 夏の穏やかな緑も、 秋の輝くばかりに色付いた黄色も、 おしゃれなこの街を、 より魅力的に彩っていた。 もう2つは、そろそろ見えてくる。 ほら、見えてきた。 このスピードで進めば必ずあの信号に、 引っかかるようになっているらしい。 その交差点には、 左角に洒落たビルが建っていて、 車の中からも、 そのショーウィンドウが見えるのだ。 そこに飾られているのは、 月毎に代わる、ウエディングドレス。
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