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ジャージ姿の仲間たちが、
河原を背に写っていた。
「夕方、ジョギングをしてるとね、
ちょうど風の具合で、
少し離れたところにある、
チョコレート工場の匂いがするんだ」
「へぇ、すてきね」
彼女はやさしく微笑んだ。
見ている人に幸せを配って歩くような、
柔らかな笑顔で、
次のページをめくっていった。
丁寧に、舐めるように、
ひとつひとつの写真をじっくり見ては、
質問したり、意見を言ったり、
僕たちは短くはない時間を、
アルバム片手に楽しんだ。
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