第1章

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A)美紅と暮らすのは気兼ねない。茶髪は猫みたいだ。料理は大味でない。せっくすは、最高。俺は大学を出ても彼女と暮らす予定。 B)彩子(さいこ)と暮らしてる。事に不満はない。家事は適当に手伝うし。きちんと働いてくれる。あたしは彼女と暮らすのに何の不満もない。大学は普通に出て、社会で働こうとおもう。 A)仕事はしてる。たこ焼きやの店員。手先を火傷しやすいけど良い職場。 B) スタバの店員。彩子との時間を大切にしたい。常連さんがで来はじめた。あまり怒られない職場。 A) 朝御飯は米中心。美紅が作って俺が洗う。鮭の塩焼き、時々味噌汁。ベーコンエッグは彼女の得意料理。 B)朝は一緒に出掛ける。近所では初め変な顔をされた。でも根気よく挨拶したり回覧板を回したりすると治まって来た。迷惑かけなければいい。・・・らしい。 B)美紅は良い奥さん。俺の得意を知っている。黙って働くのは得意。べたべた話すのは苦手。近所付き合いは美紅が前に出てやってくれる。もちろんいざと言う時は俺。 「ありがとうございました」 雑誌のライター兼インタビュワーがレコーダーのスイッチを切る。俺と美紅の一緒の仕事、雑誌のインタビューは終わり。 これから二人で食事に行くつもり。 「ねぇ、彩子たちは後予定ある?」 ライター兼インタビュワーはやたらと俺たちと絡みたがる。 「あ、いえ~。別にないです~」 また美紅が答えてくれた。 雑誌『YOSOMITE』は刊行仕立てと言っても過言ではない新しい雑誌で、主に恋愛をテーマにしたティーンズ向けだ。しかしそのテーマが幅を広げて同性愛にもペンを向ける。で、俺たちは読モだ、読モ。
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