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色素の薄い黒髪が風に揺られている
そして、何かを想うような目で空を見上げる亮がいた
亮の元に走っていき後ろから抱き付く
「どうしたんだよ幸多?」
少しおちゃらけた声で聞いてくる亮
何でだろ
何だか……
今離れたら亮が消えてしまう気がした
「亮……ぁ…ごめん」
これ以上は抱き付いてられないから仕方なく離れる
抱きついた亮の身体は冷えていた
屋上に何時来たんだろ?…
「大丈夫だよ。どうしたの?」
「ん………何でもない」
「そっか」と、言いそれ以上は聞いてこなかった
俺は何時も通り亮の隣に座る
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