番外編

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そしてこの行為も。 ジムの匂いに誘われタオルケットから顔を出した僕は、ジムの唇を見つめて欲しがった。 「いいよ」 降りてくる唇に目を閉じて、差し出された舌を吸い、じっくりとジムの口腔内を味わう。 「は……ぁ、ん……」 柔らかな口付けと、優しく頭を撫でてくれる感触に次第に気持ちが安らぎ、瞼が重くなる。 ジムの匂いは僕を安寧の中へいざない、そして体液は渇望を我慢出来ずに癇癪を起こす僕を落ち着かせる効果があった。 もちろん唾液だけ。精液を摂取することはない。 それでも最初は戸惑った。ジムは友達だからキスなんてって。 でも今の僕にはなくてはならなくて、グレンの体液より効果の薄いそれは僕を安定させる。 そしてこの行為は赤ん坊が母親の母乳から卒業するときのように似ているのかもしれない。 ただ僕の場合、卒業できるかどうかは分からないけど。 「おやすみ、一夜」
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