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江戸の治安を守る特殊警察“真撰組”。
江戸に暮らす人々の生活を安心したものにせすべく集まった血気盛んな色物集団だ。
巷ではチンピラ警察24時だ税金泥棒だなんだと言われてあまりいい印象は持たれていないみたいだが、連日欠かすことなく行われている見廻りのお陰で未然に防ぐことのできた犯罪は少なくはない。
『あ、お早うございます土方さん』
「あぁ」
『またアレですか。いつものやつですか』
「まぁな」
私は予め用意していた、どこのご家庭にもあるあの黄色い調味料(但し業務用)を差し出した。
そしてこの男は何の躊躇いもなくそれを先ほど私が丹精込めて作った朝食全てにぶちまける。
「…美味ぇ。桜木お前、腕上げたな」
それは最早私が作った朝食ではない。
犬の餌だ。
「おはよーございやす」
『あ、沖田さんお早うございます』
「うげっ…土方さんアンタまだそんなの食ってるんですかィ?」
「あぁ?わりーか」
「悪いもなにも朝っぱらからそんな犬の餌を見せられるこっちの気にもなって下せェ。気分最悪でさァ」
「…フッ、可哀想に。餓鬼にはまだこの美味さはわからねんだよ」
「知りたくもないですけどねィ。あーあ。さっさと土方死んでくれねーかなー」
「…よぉし総悟てめー表出ろゴラ」
障らぬ神に祟りなし。
私は静かにその場を離れた。
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