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『…ふぅ。ったく何で野郎共の洗濯物ってのはこうも異臭がするのかねぇ。こりゃ汚物だ汚物』
山積みにされた汚物(隊士さんたちの洗濯物)を鼻を摘まみ指でつまみ上げながら洗濯機へと放り込む。
どうも皆さんこんにちは。
桜木杏奈と申します。
理由あって一年半程前から此処真撰組で女中として働かせてもらってます。
此処に来た当初は男だらけの生活に戸惑ったり嫌気がさしたり、激務の割には給料が安すぎるので思わず労基に駆け込もうとしたりと色々悩んだりしたこともありましたが、なんとかやってます。
まぁ行くところもないし。金もないし。仕方なくと言ったところですかね。
「おーい杏奈ァ、俺の袴知らねェか?薄い緑色したやつ」
『あぁあの若草色した綺麗な袴ですか?知りませんよ。箪笥の奥とかに入ってるんじゃないですか?』
「今日着ようと思って昨日から用意してたのに何処にも見当たらないんでさァ。お前まさか洗濯なんざしてねぇよな?」
『だから知らないですって』
「また勝手に俺の部屋に入ったわけじゃあるめーなァ?」
『しつこいですね。入ってませんし知りませんよアンタの袴なんて。つーかマジで自分の服ぐらい自分で管理してくれません?女中だからってそこまで面倒は見れないんですけど』
「なんでィ。人がせっかく今日は非番だからてめーを歌舞伎町あたりに連れてってやろうと思ったってーのに」
『いやあなた今日バリバリ仕事ですよね?てゆうか見廻りは?何でまだ寝間着のままなの?』
「あーやる気失ーせた。もうひと眠りでもしよーっと」
この人は真撰組一番隊隊長沖田総悟。
若くして剣の腕は真撰組随一と謳われるが、真撰組随一のサボり魔でもあり如何せん頭がクルクルパーだ。
『ァ痛ダダダダ!!ちょっ痛い!!何するんですか!!』
「今何か俺に対して失礼なこと考えたろ?素直に白状しねぇとお前のピーをピーしてピーにピーーしやすぜィ」
そして超S級のサディストでもある(読心術も使えるらしい)。
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