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「俺らの家は隣同士なんだから、うちに来ればいつでも見れるだろ?」
そう返せば、
「だって夏、東京行くんだろ?」
言われて、ああ──……まぁ……そうか、と納得する。
オギャアとこの世に生を受けて、目も開かないうちから俺と省吾はいつも隣同士でいた。
なんつったって、家ごと隣だしこの歳になると足ものびたからか、玄関開けてホップステップジャンプ♪で省吾んちの玄関まで行ける気がする。
それくらいくっついている。
ずっと一緒だった。
今日までは。
卒業、おめでとう───。
誰に向かってなのか、俺は一人心のなかで呟いた。
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