第1章

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「そうなんだ。てか、俺悪いのか?悪くねぇよな?」 と他のやつらに振り返り聞けば力ない笑顔で返された。 「普通、卒業式の後に部室くらい顔だしません?」 との三島のセリフに、「用もないのにいくかよ。」と答えたら、 「ひっでぇ~!」 とブーイングの嵐が飛び交った。 「俺ばっかじゃないだろ?省吾だって顔出してないはず……。」 そういうと、橋口が「前嶋先輩は来ましたよぉ。」とジト目で俺を見ながら教えてくれた。 「そんでもって矢野ちゃんと写真撮るとかいってましたけどねぇ。 でも俺達とは撮るとか言わなかったんスよねぇ。」 橋口的には『それが不満だ』といった顔でブー垂れていて。 『矢野』の言葉に顔色を変えた山田と目がかち合った。
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