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「夏休みまでそう日も無いんだから指折り数えて待っとけ。」
『あ~退屈で溶けそう。』
電話の向こうで省吾が溜め息をついた。
『なぁ、今暇なんだろ?ちょっとだけ遊ぼうよ?』
「遊ぶって何を。シリトリでもするってか?」
意外と子供っぽい面もあることをしっているから大方そんなもんじゃないのかと振れば、
『テレフォンセックスしよう。』
ととんでもない事を言って俺を絶句させる。
『フェイスタイムにしたら実況いらないよ?』
「何を言い出すかと思えば……。」
『だって暇なんだもん。』
「他に思いつく事ねぇの?」
『無いね。あーやりたい。』
「省吾。」
『夏輝の声聞いてるとムズムズすんだよ。』
「アホが。人の声をエロボ扱いすんなっつーの。切るか?」
『やだ!……切んなよ。声だけでもいいから聞かせろよ。夏休みまで待つからさ、もう少し話そ。』
そんな萎れた声を出されると胸が激しく痛む。
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