《第2部・第1章》

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制服から私服に着替えリビングで、お母さんが入れてくれたお茶を飲みながら少しずつ話し始めた。頼まれ掃除の事を…。 『担任に言わなきゃね』 言ったら私スッキリする?言ったら頼まれ掃除しなくて良い? 言ったら今日みたいな言葉もなくなる? イエスとはいえない事は何となくわかっていた。だから…『もう少しもう少し様子を見ていて』私はお母さんにそう言って2階にあがって布団の上に寝転ぶ。 そこからはテーブルに置いたままのティーンズの袋が見える。立ってテーブルのティーンズの袋を開ける。 【制服に似合うかと思って】 松本さんを思い出し引き出しから、残っていたチョコレートを取り口に入れた。 甘い甘いチョコレート。 【あなたは言わなそうだから】 【登録するのよ】 松本さんは私を見ていてくれるかもしれないっ!! そう思うと英語で《ピンクベイビィ》と打ち込み《松本さん》と入力した。 勢いに任せ頼まれ掃除等・今日の事までもメールにし吉井美和と付け加え松本さんに送信した…ーーー。 チョコレートを食べながら青いチェックのリボンを見ていたら着信がなりメールのマークが付いた。 『やっと言ってくれたわねぇ、ミエルメガネに行って以来だから、ずいぶん時間かかったわねぇ!』 と松本さんから返事が来たっ! 『今日はまたスタイリストの仕事で出てるのよ。明日うどんの会をするから来なさいねっ!』 と書いてあった…ーーー。 うどんの会をひらく? うどんの会? 私は、目だちめ女子のひどい言葉を少しだけ…ピンクベイビィとうどん会でクスクスと笑っていた。 笑えていた…ー。
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