《第2部・第1章》

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『お邪魔します。ごみってありますか?いらない物』『ぐちゃぐちゃでわかんなくて』 『じゃあ、ごみ・必要な物と分けていって下さい。私が仕分けます』 藤永さんは慣れない作業に時々考えながらも額に汗しながらも…ごみ・必要な物とを分けていった。 『あぁもうダメ~、休憩~』バタンと横になりながら私の方を見て感心しながら『休まないの?』とつぶやいた。 藤永さんが出した物から→燃える紙ごみ・燃えるプラごみ・缶・瓶・新聞紙・雑誌と分けながら『まだ、大丈夫です』と額の汗をタオルで拭きながら手を止める事をしなかった。 申し訳なさそうに起き上がり藤永さんも作業を再会する。夕方になり私が持ってきたごみ袋は全部使いきり部屋の隅にはごみ袋の山が出来ごみだけは片付いた! 『これ、帰ったら食べて』私はいちごのショートケーキを藤永さんからいただき、嬉しそうに家 に帰った。 その夜…夕食後に冷やしたショートケーキをテーブルに置いた。 『藤永さんからもらったんだ~』 『昼間のか?』 『うん、掃除のお礼にって』 『まぁ、頂いても良いのかしら』 『美和が自分の意思で行ったなら、もう学校以外の事には言うまい。今度会ったらお礼言わなきゃな』そう言い、思いがけずに食後のデザートにお父さん嬉しそう。本当に昼間はあんな事言ってたくせに(笑) 次の日(日)はうどんの会で私はかつおぶしのにおいがすると、ソワソワするミロと菊地さんの部屋の前にいた。 腰をさすりながらくる藤永さんは『筋肉痛』って笑う。 ハイテンションな菊地さんが迎えてくれた。松本さんは仕事で来れないと連絡ありましたから…ってうどんの会は始まった。 『本来ならかつおぶしって削りたてを使うとより風味が違うんですが、僕はスーパーのかつおぶしです』 苦笑しながらも『はい、お待ちぃ!』とハイテンションぶりは圧倒されるばかりだった。 『菊地さんってうどんとかつおぶしを語る時って目がキラキラしてるよね~』 『(笑)圧倒されてて』 『美和ちゃんも?あたしもなの(笑)かつおぶしさんだねぇ』 『かつおぶしさん?(笑)』『うどんさんっていうより、馴染みが良いから』 お開きになったうどんの会、会話しながら私は藤永さんの後に続き部屋に入った。昨日の掃除の続きなんだ。
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