《第2部・第1章》

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2日後、私はティーンズ横のマクドに並んでいた。小学生~高校生が特に多く、小学生は親と来ているか、友達同士で来る光景…それが夕方のマクドである。 店内は3階までありこの時間帯、店内は特にごった返していた。レジ3台稼働・レジの向こうでは大勢の社員・アルバイトらが忙しなく動き次々とセットメニューがレジに置かれ、お客はそれらを持って好きなテーブルに持って行くから店内は人混み・熱気で、ひんやりした外の空気が恋しくなる。 レジ3台稼働…っていっても1台のレジはやたらもたついていた。それもそのはず、髪を後ろに束ね制服をきた目だちめ女子がレジを打っているのである。そのレジの列だけやたら長く…《研修中○○》の名札に『隣のレジに並びなおした方が早くね?』と並びなおすお客が多数いて…その度にチッっていう舌打ちをするらしく、ついて指導する女性に小さな声で注意されている様子だ。 目だちめ女子は化粧を決めアクセまでしていた、良いのかなぁ?良いわけない。アクセを指さして何かを言う女性指導員。 並びたくなかったけど、並ぶ前に人混みに押されこの列に並んでしまった私。 『ポテトM1つ』 『ポテトだけかよ、忙しいのに買いに来んな』 慌てて女性指導員が私に平謝りし、目だちめ女子に注意する。 番号札を持ち近くの椅子に座って待つ私。だから来たくなかったのに… 『便利屋じゃん』『便利屋は掃除の放課後じゃなかったっけ?』 そういう声も時々聞こえてくる。【3人以上でね】って宣伝したからか3人以上でたむろってる女子らがヒソヒソ話をしている。 もう1人の目だちめ女子は店内の清掃をしていたらしく2階から降りてきて1階のテーブルを拭き始め、私に気がつくと『笑ってんなよ』と一言言い別のテーブルに去っていった。 長い長い時間に思え、他の従業員が袋に入った熱々ポテトを持ってきた時にはホッとした。 外の風は気持ち良く、私はティーンズ近くの駐車場に向かって走っていった。 1台の車にゆっくり近づくとドアが開き先ほどの30代くらいの女性が降りてきた。
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