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真っ白なワイシャツを腕捲りして、黒いタイトなパンツにこげ茶色のエプロンを腰に巻いたその男。
「おー雄士!」
それに応える雄士はカウンターを挟んで男の前の席に腰を下ろした。
その隣に座り顔を上げると目の前に端正な顔が広がっていた。
「おー。男のくせに綺麗な顔してんなぁ」
「う、わっ!?」
驚いて椅子から落ちそうになる俺の腕を雄士が掴んで引き上げてくれた。
雄士は心配してくれたが、そんなことが吹っ飛ぶくらいに俺は苛ついている。
「大丈夫か?んなに驚かなくても」
ふ、と笑うこの男にいっそ殺意さえ覚える。
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