電車の中の陽だまり

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泰造(タイゾウ)が来た。 顔が広くて、学年全員が泰造の事を知ってるくらいだ。 「すー、優しっ!」 「なんで?」 すーが首を傾げる。 それと共に茶色い髪が揺れる。 まるで妖精だ。 可愛いの何のと言うものだ。 「だって、すーは食べ終わってないでしょ?」 「そーだよー」 「じゃあ、俺と一緒に食ってくれるよね?」 「え~、いいよ。」 泰造の押しに負けて、結局いいよと言ってしまうなんて…。
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