Lesson 2 俺の天職 【NATUKI】

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「それで、誘惑するボクの名前は?」 「みきひと……たしか花村幹人だ」 紙ナプキンに南が几帳面な字で 名前を書く。 「幹人――ミキちゃんか」 パーティーのゲストに 酒を引っ掛けるような悪戯っ子。 「面白い」 指先でなぞってそっと口づける。 「俺が教えてやる――学校じゃ教えてくれないこと、全部」 ――翌日の午後18時。 代わりに花村家へ行く約束をして 俺は南と別れた。
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