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慌てる私を見てきょとんとする沖田総司の顔を見て言った。
「あなた、本当に沖田総司なの?」
「私以外に、どこに沖田総司が居ると言うのだ?」
堂々と胸を張る沖田総司。
とりあえず冷静を保とうとする私。
「一応了解する。あと、私の想像でいくと倒れたところは覚えていないけど、きっと参考書に顔をうずめていたら、江戸時代にタイムスリップして、目覚まし時計のアラームにおかげで意識が戻ってあなたまで巻き込んで現代に戻って来たみたい…」
はてなマークを顔に浮かべる沖田総司。
「えーと、簡単に説明するときっと私は、あなたがいた江戸時代にタイムスリップして、そして騒音で目覚めて、あなたを連れて現代に戻って来たみたい…。あなたは江戸時代から私が居る現代にタイムスリップしちゃったみたい…つまり、私が沖田さんを江戸時代から連れてきちゃったみたい」
すると、急に沖田総司は立ち上がった。
「私がタイムスリップ!?私の世界は1867年だ。今時代はいつなんだ?」
私は決死の覚悟で答えた。
「現代は148年後の平成2015年です…」
沖田総司は目を白黒させながら、床に倒れた。
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