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彼女の瞳は真剣で、たじろいだ俺は密かに目線を外した。
素直で、擦れてない。 きっと彼女は男など知らないんだろう。
俺のことを信じきって疑う余地などない顔を見ると、正直、少々胸は痛む。
彼女には罪も恨みもない。
だけど、これが悪いことだとは思わないことにすると心に決め、奥歯に力を込めた。
何も、迷うことはない。
なぜなら、倉田舞の姉は俺の友達である大野に最低なことをしたからだ。
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