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その上、西高のブレザー集団の中にセーラー服でいるせいか、自分が奇異な目で見られているような気がして落ち着かない。
被害妄想だけど“桜木先輩の隣におまえはつりあわない”と言われているかのようだ。
私は斜め横を歩く先輩をチラリと見上げた。
私には……先輩がよくわからない。
本当に私が好きで付き合って欲しいと言ってくれたのかどうか、疑う気持ちが生じ始めている。
というのは、私はさっきのメールだけでなく水曜日の夜にも先輩に他愛もない日常の出来事のメールを送っていて、いつ、どんな返事が返って来るかドキドキしながら待っていた。
でも、その夜は返信はついに来なくて―――…
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