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でも、いつまでもしがみつくのはもう、やめにすることにしました。
桜木先輩には晶先輩がいて、私の入り込める余地がないんです。
それを今日、知りました。
今、気づきました。
このキーホルダーをここへ置いて行くことをお赦し下さい。
私は瞼を開け、彼女をそっと祭壇の上に置いた。
ごめんね、今までありがとう。
これで本当にさようなら、私の初恋。
今日で、私から、解放してあげる―――…
心の中で呟いた後、私はカバンを持ってその場を後にした。
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