第1章

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お前がいたら二人っきりのランチタイムが台無しだバカヤロー!! 「いや、今から長谷川くんとお昼を…その…」 「あ?だから何だよ。」 「だーかーらー!!これから俺が作った弁当を長谷川くんと食うんだよ!!」 (寺田のバカ…もう本当バカ!!察してくれっつーの!!) 「…?何か、その言い方だと、乙女な女子が大好きな彼をランチに誘ったのに、二人きりかと思えば邪魔が…みたいに聞こえるんだが。」 (はぁ~いッッ!?今度はいきなし察しが良すぎる!!っつか、エスパー並みだろ!!これが寺田の本気か!?本気なのか!?) 「いやぁ…そんなこと俺…言ってません。」 「まぁーいいや、とりあえず事情があんならここ空けてやる。そのかわり…」 「わっ!!マジ!?寺田サンキュー!!そんじゃ、とっとと宜しく!!」 「お前な…人がまだ話してる途中だろ!!まぁーいい、後でゆっっくりな!!」 (う~ん♪寺田いいやつじゃん!!) しばらくすると長谷川くんが来た。 「あ、すいません。お待たせしました。これ、飲み物ぐらい用意してみました。」 (これ…きゅーん!!だろ!!人に興味ない感じなのに気遣いとかぁ!!) 「あ、ありがたいです!!いただきます、それじゃ…これどうぞ!!」 「…うわぁ~!!すっげぇ!!」 (何その顔…長谷川くん!!そんな顔くしゃってして笑えるのかよ!!) 「そ、そうかな?最近料理楽しくてつい色々沢山作っちゃうんだ。でも俺一人もんで一人暮らしだし余るってゆうね…」 「こんなスゲーちゃんとした料理久々です!!普段余ったらどーしてるんすか?」 「えっと…弟いるんだけど、弟に無理矢理持っていくとか…かな。」 「へぇ、弟さん羨ましいです。」 (えっ…羨ましいってことは…) 「弟も最近じゃ回数が増してるから嫌がるよ…だから料理もセーブしなきゃな」 「えっ、なら俺でよければ…俺食べます。」 (やっぱりぃ!!そう言ってくれる雰囲気だと思ったぜぇ!!)
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