第2ワン 豪邸の中心で肉!と叫ぶ

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ボナンザは迷うことなく、肉の乗った皿へ飛びついた。 「ほら、おとっつぁん、やっぱりボナンザは肉が食べたかったんだよ」 「う……産まれて間もないのにステーキを食べるなんて!」 驚いた顔で呟くヒゲ親父。 「ワン!!ワン!!!」 ≪心≫『産まれたてでも、うまいもんには目が無いんじゃい!!特に国産の肉にはな!』 ボナンザは飲み込むようにステーキを完食した。 「は~、すごい食欲アルな」 「チトセ、子犬の状態からこんなに油っぽいものを食べまくっていたら、将来は完全にデブ犬になるよ!執事のジイに散歩連れて行くように言っておかないとな……」 「いいよ、ジイなんかに言わなくて。アタイがちゃんと責任もって散歩連れて行くから大丈夫!」 「ワン!!」 ≪心≫『クックック、しめた!俺がこの家にずっと留まると思うなよ! 散歩の時、娘の隙を見てダッシュで逃げたるわ! ジジイは臭いから力入らへんけど、この娘からなら絶対逃げれる!』 「今日は遅いからもう寝るアルよ」 「は~い!」 「ワン」 ≪心≫『よし、今日一日はお世話になってやるか』 こうして、ボナンザの飼い犬生活一日目が終了した。
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