第3ワン いま、散歩にいきます

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朝、窓から差し込む朝日と雀の囀りでボナンザは目覚める。 「ク~ン……」 ≪心≫『朝か、さすが金持ちや、寝心地のエエベッドを用意してくれはる』 「ワン!!」 ≪心≫『アカンアカン、ちょっと今ここに永住しようとしてもうた自分がおったし!! 俺は自由に生きていくんや!色んな場所を旅しながら、自由に!!』 ボナンザが窓から朝日を眺めていると、チトセがぬいぐるみをかかえて目を擦りながらやってきた。 「おはよう、ボナンザ!!朝ごはん食べたら一緒にお散歩行こうね!」 ニコニコとした笑顔でボナンザに話しかける。 「ワン!」 ≪心≫『小娘、めっちゃ笑ってるな。今から俺が脱走するとも知らずに』
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