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チトセとボナンザは公園に到着した。
ジイはすべり台の陰からチトセを見守っている。
すべり台を滑ろうとしている子供達が、物凄く迷惑そうな顔をしている。
「よーし、ボナンザ、ブランコまで競走しよ!」
「ワン!!」
≪心≫『しめた!!小娘がブランコに向かった瞬間に別方向にダッシュや!!』
ボナンザは砂場の奥にある草むらに向かってダッシュしようとしたが、首輪から伸びている紐が前足に絡まってコケた。
「キャイン!!」
≪心≫『イテ~~、うわぁ最悪や!!千載一遇のチャンスを逃してしもうた!!』
「ボナンザ、方向が逆だよ~!怪我とかしてない?大丈夫なの?」
「クーーーン……」
≪心≫『あれくらいで怪我はせぇへんけど、脱走失敗してもうたことによる精神的ショックのんが大きいわ……』
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