第3ワン いま、散歩にいきます

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すると目の前に空からビーフジャーキーが3本降ってきた。 「よく頑張ったね!ボナンザ!」 ボナンザが上を見上げると、チトセがニコニコと微笑んでいた。 「ワン!」 ≪心≫『めちゃくちゃエエヤツやないか、この小娘。 もしかしたら、俺はこのままこの家で暮らしたら幸せになれるんかもしれん……。 いや、俺は旅立つんや!大阪におるオカンにも会いたいし、もっと自由に生きたいしな』 ビーフジャーキーを必死で食べていると、ジイが近づいてきた。 「お嬢様、明日から月曜日なので、学校ですにゃー。休みはあっという間ですな」 「うん、ほんと休みって一瞬だよね」 「ワン!!」 ≪心≫『チャンス!!そうかそうか、小娘は学校に行くんやな! ってことは脱走しやすくなるな。とりあえず、今日は一旦家に戻って、作戦の練り直しや』
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