第3ワン いま、散歩にいきます

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「お嬢様、明日はこのジイにボザンナをお任せくだしゃい!」 「ワン!!」 ≪心≫『ボザンナちゃうわ!!ボナンザやっちゅうねん!! ってかいつの間にか、俺はこの名前、自分の名前って認めてしもうてるなぁ。 まぁ馴染んで来たからええか……』 「いや、いいよ、ジイに任せてたらボナンザが臭くなりそうだから、ママンに任せる」 「しょ、しょうですか……」 「ワン!!」 ≪心≫『ククク、断られてるし!!確かにこの腐れジジイよりも、ママンのほうが逃げやすいかもしれんしなぁ!』 「さぁ、ボナンザ帰ろぉ!帰ったらお昼ご飯だよ!」 「ワン!」 ≪心≫『よっしゃ、とりあえず明日までは可愛い子犬でおったるわ! 明日で、小娘ともお別れやからな!』 こうして、ボナンザとチトセの初めてのお散歩が終わった。 ジイはボナンザ達の後ろを20m離れて歩く。 「ク~ン」 ≪心≫『あのジジイ、行くときより10m後ろにおるし。 娘に臭いって言われたのがよっぽどショックやったんやな』
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