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「お嬢様、明日はこのジイにボザンナをお任せくだしゃい!」
「ワン!!」
≪心≫『ボザンナちゃうわ!!ボナンザやっちゅうねん!!
ってかいつの間にか、俺はこの名前、自分の名前って認めてしもうてるなぁ。
まぁ馴染んで来たからええか……』
「いや、いいよ、ジイに任せてたらボナンザが臭くなりそうだから、ママンに任せる」
「しょ、しょうですか……」
「ワン!!」
≪心≫『ククク、断られてるし!!確かにこの腐れジジイよりも、ママンのほうが逃げやすいかもしれんしなぁ!』
「さぁ、ボナンザ帰ろぉ!帰ったらお昼ご飯だよ!」
「ワン!」
≪心≫『よっしゃ、とりあえず明日までは可愛い子犬でおったるわ!
明日で、小娘ともお別れやからな!』
こうして、ボナンザとチトセの初めてのお散歩が終わった。
ジイはボナンザ達の後ろを20m離れて歩く。
「ク~ン」
≪心≫『あのジジイ、行くときより10m後ろにおるし。
娘に臭いって言われたのがよっぽどショックやったんやな』
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