第1章

4/11

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
オープン戦というのはプロ野球の公式試合が始まる前の調整試合のようなもので、ルーキー達のアピールの場にもなっている。 その試合が今日から始まる。 なんとしてもここでアピールしないと! そんな意気込みで練習場へ向かう。 練習場へ向かうと早速集合がかかり、全員でのランニングから始まった。 その後もウォーミングアップ等を続け、各自調整練習に入る。 そして、僕は早速打撃練習に向かった。 宮崎(正直言って打撃でアピールしないと開幕1軍は厳しいからなぁ...) そう思いながら打撃練習を始める。 いつも通り守備陣の手の届かないような位置にボールを落とすバッティングを続け、自由自在に広角に打ち分ける。 宮崎(うーん。今日も絶好調だね!相変わらずのノーパワーだけど...) などと思いながら打撃練習をしていると監督がこちらの方に歩いてきた。 監督「宮崎~。今日の試合、スタメン起用で行くからな。あ、もちろんレギュラーメンバーと一緒にだな。」 どうやら、僕を今日の試合でスタメン起用するということを伝えに来たらしい。 スタメン起用かぁ.....スタメン..... 宮崎「え?何でですか?」 思わず尋ねてしまった。 まさか自分がオープン戦初戦からスタメン起用されるとは思ってもいなかった。 僕が尋ねると監督は、 監督「いやぁ、実は一塁手が風邪引いてな。体調管理もプロ野球選手の基本なんだがな。だから、一塁手の不在と宮崎の即戦力性をかって今回スタメンで起用する事になった。」 と答えた。 宮崎「一塁手先輩ぇ.....」 一塁手先輩については前作を見てくれている人は分かるよ! 宮崎「とりあえず、事情はわかりました。絶対に活躍します!」 監督「ああ。期待しているぞ。」 そう言い残して監督は去っていった。 宮崎(そっかぁ.....スタメンなのか...) そう思いながら打撃練習をしばらく続けるのであった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加