第1章

5/11

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
宮崎「今日はスタメンかぁ.....緊張するなぁ.....」 そんな弱気発言をしながらコーチに頼みこみ、1人個人ノックを受けていた。 甲子園大会でさえ緊張するのに、プロでの実戦初試合ともなれば、緊張するのも当然だ。 それも、たとえオープン戦であったとしてもだ。 コーチ「どうしたー?今日は動きが固いぞー!そんなんじゃあエラーするぞー!」 コーチが笑いながらも僕の緊張をほぐそうと話しかけてくれる。 だが、 宮崎(そう言われても、緊張するものは緊張するんだよなぁ.....) と内心思いながら、固まった笑顔で返す。 そんなやりとりをしながらノックを続けていると..... 雅「あはは!緊張してるね!宮崎くん。」 後ろからいきなり雅先輩が声をかけてきた。 宮崎「いや、緊張しないワケが無いですよ。」 そうやってかなり真面目に返すと、 雅「それもそうだよね.....だけど、笑顔を見せれば緊張もほぐれるから。」 と、僕に笑顔を向けてくる。 宮崎(ま、眩しいほどの笑顔だ!まるで今朝の朝日のようにっ!) それくらいに眩しく見えた雅先輩の笑顔を直視できず、照れているのを隠しながらコーチにノックを再開するようお願いすると、 コーチ「もう十分だろう。緊張しているとはいえしっかりした動きはしてるから、大丈夫だろう。 お前はとりあえず小山に緊張の解き方を教えてもらえ。」 と、冗談交じりに笑いながら僕に返し、その場を去っていく。 雅「それじゃあ、行こっか♪」 宮崎「え?ちょっ!行くってどこにですか?ま、まだ心の準備が!」 1人慌てる僕の腕を引っ張ってベンチ裏に向かう雅先輩。 そして・・・
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加