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雅「ほらほら~♪笑って笑って~♪」
僕はなぜか笑う特訓をしていた。
宮崎「なんで試合前にこんなことをしてるんだろうか。」
そう呟くと
雅「それは宮崎くんが緊張してるからだよ。ほら、ボクみたいに笑ってみてよ!」
即答してきた。
宮崎「うう。そうしたいのは山々なんですが、どうにも顔が...」
顔の緊張がほぐれない。
だから笑うこともできない。
そう分かっているのになかなかできない。
すると、
雅「えいっ!」
宮崎「ちょ、なにひゅるんでひゅか。」
僕の後ろに回り頬っぺたを摘んで無理やり笑顔を作っていた。
雅「これなら笑えてるよね♪」
そう言って満足げに手を離す。
宮崎「いや、そういう意味じゃなくてですね...」
僕もその行動には予想外で、たじたじであった。
雅「まぁでも、ほら。今日は宮崎くんがファーストするんでしょ?
ボクもセカンドで出場するからさ。宮崎くんが緊張してるなぁって思いながら試合をするのもなんかさ。」
宮崎「大丈夫ですって!試合になればきっかりと落ち着きますから!」
そんなやりとりをして2人で笑う。
雅「ほら。自然に笑顔が出てきたよ。もう大丈夫そうだね。」
宮崎「え?あ、本当だ。でも、本当に笑顔を見せなくてもしっかり集中できるのですがそれは.....」
そう言ってベンチ裏からグラウンドへ戻る。
そしてオープン戦の開幕まで軽く汗を流すのであった。
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