第3章 来たれ体育祭

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そんなわけで日はぶんぶん飛び越えて体育祭週間です。なんだか時空の歪みというか、急に今日になった感を少し感じました。何故でしょう、この問題には触れちゃいけない気がします。 ま、そんなことはさておき、今日は初めて生徒会の方々と顔を合わせての合同練習になります。 あの後結局自分が代表生徒であることを知った妹から、この学園の現生徒会について何か言われました。 『お兄ちゃん……居るよ……生徒会には居るんだよ……!!』 鼻息荒くこんなようなこと言ってました。幽霊のことですかね? もしそうだったら兄として責任を持って病院に連れていこうと思います。 そんなことを頭の片隅に起きながら、自分は涼しげな格好の体育着を纏い、ほぼ全生徒が同じ服装でごった返した校庭をさ迷い歩いていました。 where is 生徒会の方々……? 「おーい、真廣くーん! こっちこっちー!」 誰かに大きな声で呼ばれた気がしなくもなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなかったのですがとりあえず聞き間違いと決めつけましょうか。 「ちょ、ちょっと君ぃ! 無視は酷くないかい?」 「ああ、生徒会長様でしたか。あはは、今日は雲一つ無い晴天ですねそれじゃあ」 えぇっと……生徒会はと……。 「待ちたまえ!!」 とぉっ! というガキんちょみたいな掛け声と共に、後ろから急に膝かっくんされました。危うく地面さんと顔からこんにちはするところだったじゃないですか。もし犯人があの野郎だったらぶっ潰そうと思いながら振り返りました。 「やあ、真廣くん。確かに今日は良い運動日和だね!」 あの野郎でした。 「後輩を膝かっくんとは良いご身分ですね。自分がその気になれば代表生徒の仕事をすっぽかして、会長に寝る時間も無くなるぐらいの負担を掛けることだって出来るんですよ」 「ん? はは、それはないさ。君はそういうことしない。そういうこと出来るタイプじゃないよ」 なんすかその分かったような口の聞き方……。正直背筋にボルトよりも早いスピードで虫酸が走りました。余りの気色悪さにそのくいって上げてるメガネをペ・ヨンジュンの前で笑顔でへし折ってやろうかと思いましたよ。
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