第1夜

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ドアを開けたとたん 凄い寒さに鳥肌が立ち、抱っこしていた犬をキュッときつく抱きしめて寒さを和らげようとする。 「何」 「お前を尋ねて来たんだが、怖くて怖くて、早く出て来て」 凄いテンパり気味の母親 「何が?何で?」 玄関に向かって右側の壁の向こうから 子供のような声が聞こえる。 「お前が来ないと帰らないと」 「嫌だよ寒いし。何でこんな夜中かな~」 子供の声だったので、妹の子供を連れて来たのかとか思ったのだけれど、かなり複数のゴチャゴチャと何を話しているか解らない声が聞こえる。 「おっかぁじゃ、何も出来ない。怖いからお前が何とかしてくれ!!」 かなり恐がっている母親。 その時、玄関のドアから冷気を入れないためのカーテンに小さな手を掴んでいる。 次男坊かな?とか思いながら 「こんな夜中にど~したの?」 と次男坊だと思われる手に話しかけながら カーテンをめくってみた 一瞬にして血の気が引き 鳥肌が半端なく全身に悪寒 その後 凄い自分の鼓動で耳が痛い 心臓も痛い .
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