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小さな手でカーテンを掴んでいた
その小さな手首から先の身体がない!!
カーテンには手しか存在していない。
そして、カーテンをめくって見た先の身体がないもっと先の
真っ暗闇のまったく何も見えない暗闇から
複数の子供が楽しそうに笑っている
明らかにソコには目に見えない恐怖を感じる何かがいる
「何よこれ!!なんで家に連れて来やがったんだよ!!またお前はいっつもこぅ言うのを私に!!」
「仕方ないでしょ!!お前じゃなきゃダメだって、まったく聞いてくれないんだよ」
「私は行かないからね!!」
「じゃ、お前が直接アレに言ってよ。怖くて帰れない」
仕方なく
震えながら恐怖しながら
『行かない!!』
アレ?
今 普通に話してた時は ちゃんと声が出ていたのに、暗闇に向けて言ったら
まったく声が出ない
何で?何で?何で?何で?
一瞬にしてパニックになる私
何度も
『私は行かない!!帰れ!!』
声が潰れたように囁く程度の声が出ては来たけれど、まったく 聞こえるほどの音量ではないのが解る。
『いい加減にして!!しつこい!!帰れっつってんだよ!!こんな夜中に迷惑なんだよ!!行くわけねーだろーが!!』
恐怖よりも
あまりの声の出なさと、ドア開けっ放しの冷気の入りの寒さから
怒りのが数倍でかくなった私が激怒
そうしたら
声が消えた。
「助かった~。これで家に帰れるわ。ありがとうね」
とか言いつつ 先ほどまで声のした方へと母親が自宅へと帰って行った。
まぢでアイツ迷惑だなっ
イラッとしながら鍵をかけて居間に戻って、寒くて冷えた身体を
雑魚寝してた場所に寝っ転がり雑魚寝用 毛布を身体にかける。
怖かった~
とか思いながら 玄関に呼ばれる前にトイレを我慢していた事を思い出し、仕方ないから玄関脇のトイレへ行こうと起き上がる。
どこから夢で どこから現実か
今の時点ですごく曖昧なので
今 起きたことが夢か現実か解らなすぎて
玄関の方に行くのが怖くて
隣に寝ていた犬を抱っこして
トイレまで一緒に連れて行きました。
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