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気象庁がようやく乾燥注意報を解除した。 濃い雲がかかっていたお陰で、 いつもより早く街は闇に包まれていた。 老人はそっと首を上げてみた。 厚い雲の間から降り始めた雪はまだまばらだったが、 これから強くなってくるはずだ。 おそらく今夜は積もるだろう。 風は刺すほど冷たかったが、老人には苦にならなかった。
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