一
5/5
読書設定
目次
前へ
/
89ページ
次へ
老人は 背中に置いた白い布の袋に目をやった。 中には何も入っていない。 老人はもう一度、 眼下に広がる街を見下ろし、 ひとつ大きな溜め息をついた。 「来年はどの街に行こうかのう……」 老人が強く手綱を引くと、 ソリは加速した。 人々には聞こえない鈴の音を響かせながら、 赤いコートを着た老人は、 闇の中へと消えていった。
/
89ページ
最初のコメントを投稿しよう!
5人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
515(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!