BEAST:2

10/11
2742人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
中学2年の夏 俺は急な発作を起こして 生死の境を彷徨った事がある。 その当時の事は 意識もなかったから あまり覚えてはいない だけど、意識を失っていた間 俺に死んだ 母親の夢を見ていた 母は明るく笑い ずっと俺に言い続けていた 『まだ、こっちに来てはダメ。 あなたは望まれただけ 望むだけ、生きないと…』 望まれただけ 望むだけ… ーーー生きないと… 周囲は俺を生かそうとしてくれる 何の取り柄も無い俺だけど… 役に立てるんだろうか こんな欠陥品の身体でも… 自分の身体と付き合う事だけに 精一杯な子供な俺が 純粋に感じた事は とてもストレートな考えで。 役に立ちたい 生きてみたい ーーー何かの為に ・
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!