BEAST:1

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彼女は狭い店内を 行き来し始めて。 その姿を俺は 無意識に見つめてて 彼女はテキパキと 花を選んで茎の長さを パキンパキン、と。 ハサミで整えながら 花束を整えていって。 「このくらいでどうですか?」 彼女をボォーっと 見つめていた俺に その声が飛んできて。 「…あぁ。綺麗ですね…」 整えられた花束に 思わず、そう呟いて 俺が微笑むと 彼女も柔らかく ーーー笑ってくれた コレが俺と彼女の出逢い 俺が29歳 彼女…蓮乃はまだ19歳の頃 ・
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