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「理彩、どうした?」
お風呂から出てきた篤史くんに言われたこの言葉の意味がわからなくて、首を傾げる。
「泣きそうだけど」
うそっ……
ずっと蕾斗さんのことを考えていたから?
篤史くんはあたしの隣に座って、あたしの肩を引き寄せた。
篤史くんの肩に頭を預けて目を閉じた。
「理彩」
「ん?」
篤史くんが少し動いたと思ったら、唇に篤史くんのそれが重なった。
やさしく触れていた唇が、だんだん激しくなって、息をするのも苦しくなる。
「……んっ……ふ……」
篤史くんの手が背中を這うように撫で始めて、身体が熱くなってきた。
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