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「はいはい、沙耶も黙って。言葉で語れないなら体で語るしかないよね、俺たちの愛は」
「はぁっ!? 何言っちゃってんの!? いちいちオヤジくさいんだよ、エロオヤジッ!!」
「ベッドでいい? 特別に先にシャワーでもいいよ。今日は、沙耶の希望を優先させてあげなきゃいけないからね」
「だったら、降ろして!」
「ん……? ああ、耳が遠くなったみたいだ。年だなぁ」
くそぉぉぉっ!
あたしは、目の前の廉の頭にギュッとすがりつく。
「……嘘。オヤジ撤回」
――あたしも嬉しかった。カッコよかったよ。
耳元で囁く。
音にならないほど小さな声だったけど、廉はすんなり降ろしてくれた。
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