入学式

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棗のセクハラから逃れるため、予定より早く家を出たためか オレは8時前には巫術学院、その校門のところまで来ていた 式の開始は9時半、かなり時間はあるためか広い校庭には 上級生らしき少女や教職員が慌ただしく動いている以外に人はいない (やっぱり、早すぎるよな~) 周囲をキョロキョロ見ながら校庭を歩いていると ちょうどいい感じの木陰とベンチがあった オレはベンチに座ると携帯端末を出し、書籍サイトへアクセス ログインして、読みかけの小説をプレビューさせる 体質というか、この素質のせいで彼女いない歴=年齢のオレは 家族以外の女性とはほとんど、全くと言っていいほど交流がない そんなオレが女子校生活を恙(つつが)なく送るために棗から 10代女子の読む雑誌や漫画、小説などを読むよう勧められた だが、オレは男である以上イケメンなんぞに興味はない。むしろ、撲滅する側だ ファッション関係もメンズファッションさえセンスがないのに、どうしろと言うのだ
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